1月18、19日に化学専攻の博士論文研究発表会がありました(以前は公聴会と呼んでいた気がしますが…?)。当研究室からはD3の寺川くんの発表がありました。感染予防ということでハイブリッド形式でしたが、1号館の大会議室(300人くらいは入れそう)だったので、研究室のメンバーみんなで聞きにいきました。
学位論文のタイトルは、
「Si(111)表面上のIn原子層金属の原子構造と電子状態」
です。
4回生の後期から始めたIn単原子層の研究を自分の考えで広げて、新しい3層構造を発見し、またそれぞれSTMやLEEDを使った原子構造の解析からARPESを使った電子状態、相転移の観測、さらには第一原理バンド計算など、ここの研究室で身に付けられる全部を駆使した豊富なデータに基づく素晴らしい内容でした。当然、審査員の先生方からも高い評価でした。
最近になって、彼と電気伝導の実験を一緒にやる機会があってふと思ったことは、4年生で実験を始めたすぐの頃を除けば九州シンクロトロン(佐賀大BL)で実験した以外は、わたし(八田)が実験を手伝う必要が全然なかったなと。かと言って関わりが少なかったわけではなく、研究結果についての議論は当然として、こちらが新しいことをしていると、見に来て、気になったことは調べてくれたり。自分の世界を広げる姿勢も存分あって、今後の活躍もとても楽しみです。
目途がつかない時期もあったと思うのですが、しっかりまとめられてよかったです。論文の投稿も重なって忙しそうにしていましたので、ひとまずお疲れ様でした!