事件に前兆はありました。ただ、その重大さを知っていたのは村田さんだけでした、、、言ってくださいよ(泣)
11月16日のお昼、学生部屋の水道蛇口の一つの止水栓の手前からポタ、、、ポタ、、、と漏水しているのに気が付いて、「腐食しているのかな」と会話していましたが、「漏れ」だったことや普段は浄水器が設置されているもう一方の蛇口を使っていることもあって、「ひどくなる前に対処しないとな~」程度の認識でその場を離れました。
事態が急変したのは午後6時半を過ぎた頃、黒石くんがコップを洗おうとしたときに、その漏れている側の蛇口が気になって手をかけたその瞬間、止水栓(蛇口のコックがついた部品)がパイプから外れると同時に水圧によって吹っ飛び、一瞬にして室内で水平放射の噴水が出現しました。
水の勢いを抑えるために出口をふさぐ人、水を受けるためのバケツなどを確保する人、元栓の場所を知るために事務室に走る人、、、という感じで居合わせた人たちで被害を抑えるために必死に頑張りました。しかしさらなる事態の悪化が起こります。吹き出し口を抑える力でさらに根本のパイプが破断し、破断面が正面からずれ凹凸のある形になったせいで水の吹き出しを抑えることが難しくなって、いよいよ床が水で覆われていきます。
結局どれくらいの時間が経ったのか分からなかったですが、水圧に抗う腕の力が弱まってきていよいよ絶望しそうになったとき、フロア全体を断水することによって水の噴射が止まりました。応急処置として金相の植田先生から貸していただいた蛇口で出口を塞ぎ、翌日水道屋さん立ち合いの元で安全確認して、再び水が使えるようになりました。
今回得た大事な教訓は、水道の漏れ箇所に緑青のような腐食が見られ、それが一部でなくてパイプを一周するようになっている場合は、すぐに水を止めて、器具交換すべしということ。すでにパイプ内部はボロボロで、時限水爆弾があるのと同じだと。(左上の写真を参考にしてください)
もう一つ、非常時についての教訓。想定外の事態に対処することに集中してしまい、適切に助けを呼ぶことができませんでした。後で分かったことですが、植田先生に事態を把握してもらっていればもっと早く断水できたはずでした。火事のときに言われているように大声で悲鳴を出すとか、周りに知らせることが今回のようなケースでも必要だと。
なにはともあれ今回は人がいる場所、時間帯で事が起こったから被害もそれほど大きくなかったですが、実験室や夜間もしくは休日に同じことが起こったらと考えると恐ろしくてしょうがないです。水道水のハンパない勢いの恐怖、体験しないと分からないです!!